スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

注目

第2回 思い出の青空市

前回、店からの電話を受け、最後の817を買おうと決意した私。 2018年、あれは4月の初め 東京ビックサイトの展示会を見たついで、秋葉原に寄って、ついに購入。 購入プレゼントとしてコールサインキーホルダーをもらいました。 店員も「受信がいいんだよね!個人的に持っているんですよ」との話で盛り上がり、 最小出力のことなど色々話して、ラスト一台を手に入れた満足感を得つつ 二重に紙袋に入れてもらって車に戻ったのです。 その店の紙袋を見ながら、思い返しました。 「この店で無線機を買ったことはなかったかもしれない・・・」 私が開局したのは、まさにアマチュア無線が絶頂期、130万局以上もあった頃です。 当然ハンディ機から始め、それでもchが埋め尽くされるほどの無線局があり、 毎日楽しい無線ライフを過ごしていたのです。開局時は2m機のみでしたが、追加で 430メガのハンディを買い、144メガも430メガもそれはそれはたくさんの 無線局がいたしフレンド局もできました。 だから、HFをやろうなんて思いも全くしませんでした。 若く、色んなものに興味がある年頃、当然出費を抑えるためにリグは秋葉原のガード下の 店で展示機か、処分品を買ったのです。だから、アンテナを買うようなときに使ってたぐらいだと思い出したのです。 そして、2000年前後、この店は出張販売をしていました。当時は横浜の上永谷や 港北の方にも店があり、そこへ出向いて青空市みたいな感じで売っていた。その時、 受信機などの格安品を買ったことを思い出しました。なんと中古ショップに買い取って もらっても利益ができるほどの格安さで、本当に嬉しかったです。他にもアンテナなども色々買って、安さに満足しながら地下鉄で戻ってきては早速組み上げたりしたものです。 あのときの紙袋の感触が蘇ってきました。 無線機はその時も買わなかったことを思い出しました。当時は受信の方により興味があったからでしょう。 これからもっと無線局が減って、秋葉原の店もどんどんなくなっていったとき、このゆったりと買物をしたことを思い出すんだろうと思うと、しみじみしてきたのです。 得難い思い出は、817が生産完了になったから、デジタル化が進んできたからという色んな要素が重なり、出会うべくして私の前にこの1台がやってきたのだとはっきり感じたのです。

最新の投稿

第1回 817との出会い